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2014/3/14
全日本ラリー選手権 第一戦
ツールド九州in唐津 イベントレポート




いよいよやって参りました!
全日本ラリー選手権、今年の初戦、九州唐津!





PLUMRACINGスタッフは2手にわかれ、先遣隊は積載車に
諏訪姫PLUMレーシングYOKOHAMA86を載せ、10日に現地入り。
私、更新スタッフは11日到着を目指し11日の14時に長野県諏訪市を出発。

高速道路をひた走り、みんなで運転を交代しながら翌日朝6時、
14時間の道のりを超えて先遣隊と合流。会場へと準備に向かいました。

会場の唐津は九州とはいえあいにくの曇り空で案外肌寒く、
物販の準備に勤しみながら体を温めていました。




今回の物販では、当初からの目的である「諏訪」を知ってもらおうというテーマのもと、
企業スポンサー様からお預かりした商品やパンプレットを販売、紹介する「諏訪物産展」も
執り行うため、物販のテントの半分は諏訪の地元を紹介するコーナとなりました。

お子様むけに用意したハチロクプラモデルをプレゼントする際に、
お父様、お母様にもしっかり諏訪の町をPRさせていただきましたよ!

初めての試みだったので、お客様の反応を伺いながら
もっとこうすれば諏訪のことを知って、見てもらえるかも!
と新しい展示のアイデアも浮かんできました。
愛する地元、諏訪をもっともっとたくさんの方に知っていただくため、
諏訪物産展も回を重ねるごとにわかりやすく、親しみやすく、楽しめる紹介を目指してがんばります!


-準備、そしてスタート!-


さてさて、
物販の準備を行っている間に、サービステントでは本日スタートする
諏訪姫PLUMレーシングYOKOHAMA86の最終調整。

天候の変化、気温や湿度から路面の状況の仮説をたて、
レッキ(下見)で走った道をどう攻略するのか・・・。
小泉監督が今回の目標を建て、マシンのセッティングやタイヤの選択の最終確認をしています。

PLUM RACINGのサービスはARTAオートバックスラリーチーム様にご協力をいただいており、
同じくサービスを受けているOSAMU FACTORY様の隣をお借りしての競技スタートとなりました。




Day1はセレモニアルスタートからスタート。
様々なラリーカーが登場する中、初の参加となる諏訪姫PLUMレーシングYOKOHAMA86の姿が
いよいよゲートに近づいてきました。

全日本ラリー初参加となる諏訪姫PLUMレーシングYOKOHAMA86とそのドライバー山岸さんと
コ・ドライバー渡邉さん。
様々な方々のお力添えを頂き、ようやくスタートを切ることが出来たばかりのチームですが、
スタートゲートをくぐる諏訪姫ハチロクの姿を見ながら
いよいよ始まるんだなという実感がわいてきました。

スタートを切ると車両はSSへと向かい次に戻ってくるのはSS3終了後の11時半頃。

それまでは、まだ見慣れないSS速報を頼りに
山岸さん渡邉さんの走らせるPLUM RACING TEAMの順位を
追いかけていきます。


ラリーの競技自体はレース車両と帯同することは出来ませんが、
この速報の結果をもとに○分以内ならもっと攻めて上の順位を狙おう。とか、
差が○分に縮まるまではタイヤを温存させよう。などと判断をするそうです。

経験の少ない私たちはまだこの差の妙はしっかり理解しきれなかったのですが、
何度もレースを経験してその中でちゃんとチームの勝負に向き合っていくことで
もっと深くラリーを知っていきたいなと思いました。

そして、やはりチームの監督は様々な要素を考慮してレースを組み立てているんだなぁと
改めて認識を強くしました。



-午前の競技終了 サービスイン-
さて、SS3までのレースが終わると車両がサービスに帰ってきます。
今回はPLUMRACINGTEAMで開発をしているドライバーの体を冷却、暖温するユニット
「ボイコム」の試験も行っており約15〜20分のサービス時間で

・車両の調整
・ボイコムの調整

この2つのお仕事を完了させます。




車両の調整はARTAオートバックスラリーチーム様のご協力で岩波さんの指揮の下、
小泉監督と事前に決めていた調整メニューをスタッフの方々がすばらしい手際でこなしていきます。
サービス内に張りつめた緊張感が走り、時間を一秒でも無駄にしないように動いてくださる
オートバックスの方々のプロのお仕事を目の当たりにさせていただき、
我々ももっとしっかりチームの役に立てるよう成長しなくては・・・!と感じました。



そして、ボイコムの調整には数点のトラブルが。
試作機が消費する電力がシガーソケットの定格を超えてしまい、使用できなくなる現象と
温度調整のダイアルが振動で回ってしまい、走行中に冷却から暖温へ変化してしまい、
凄い暑い・・・という現象。

事前に情報が入っていたので、電源問題はチームの助監督、日比野さんが
急遽ホームセンターでヒューズと電線を調達し、サービスの方にもご協力をいただきながら
バッテリーから直に配線をつなぎ商品試験が続行できるように準備してくださいました。

そして、温度が回ってしまう問題は一時ダイヤルを固定接着し使用することに。
ですが、ドライバーからフィードバックされた使用感はかなり快適で
もう着けないで移動、競技するのが嫌になりましたとうれしいコメントも!

実際の現場で商品をテストしていこうという企画でスタートをきった商品開発ですが、
多くの有益な情報を得ることが出来、勇気をもらえました。

そして、ドライバー、コ・ドライバーの二人はすぐに休憩と食事が出来るように
ARTAオートバックスラリーチームのケータリングの方が席に暖かい食事を届けてくださいました。
体力を消耗するドライバーに少しでも多く集中力や体力を回復させる万全の手配が
表彰台を目指してレースを続けていくという高い意識につながっていることを
強く感じることが出来ました。


-Day1午後の戦いへ-
さて、Day1のレースはここから長い長い午後のレースへ折り返し。
現在のPLUM RACING TEAMの順位はJN-4クラス3位。
JN-4クラスの総合トップはCUSCO ADVAN BRZ様の16:06.6
諏訪姫PLUMレーシングYH86はそこから約39秒差の16:45.2

やはり諸先輩方の実力に圧倒されながらも、
初めてラリーに出場する諏訪姫ハチロクは様々な調整を行いながら
しっかり完走を目指していきます。

この後、車両がサービスに戻ってくるのは競技終了後の17時半頃。
SS4のスタートする12:27分からSS10のスタートする16:29分まで、
ドライバーたちは競技に釘付けに。長い時間を車の中で過ごすので、
ボイコムも役に立ってくれたようで、ラリー競技の過酷ではありますが濃密な内容に
すこしでも役に立てたことはうれしい報告でした。

SS8までが終了してPLUM RACING TEAMの順位は依然3位。
ここからのSS9とSS10はギャラリーステージ。
撮影班は車でギャラリーステージに移動します。

撮影の準備が終わり、ゼロカーが走り終えるといよいよレーススタート。
ゼッケン順に通過するラリーカーの臨場感のある音と風、かっこいい車体を写真に収めながら、
順番通りくるかな・・・と不安もよぎります。
そこに特徴的なピンクとブルーの諏訪姫が!

午後から走り続けている諏訪姫ハチロクとドライバーの二人が
目の前を凄い早さで走り抜けていく姿に「今までこんな風にずっと走ってきたんだ!」
と感動しながら、ビデオやカメラにその姿を残していきます。


-Day1終了 パルクフェルメへ-
Day1の競技がすべて終了すると再びラリーカーはサービスを時間内に終わらせ、
車両保管場所に待機させなければなりません。
幸いにも諏訪姫ハチロクには大きなトラブルはなく、
ARTAオートバックスラリーチームの方々のサービスのおかげで
無事パルクフェルメを終了することが出来ました。

day1の最終結果は41:31.9
TOPTIMEの高崎くす子・DUNLOP・BRZ様は39:55.2

その差は1分36秒とかなり開いてしまいました。さすがはくす子様。。。
ですが、我々もめげずにまずは完走を目指して進んでいきます!


-Day2 雨のスタート-

あけて翌日、あいにくの天気の中競技がスタート。
まずは雨用に車を最終調整。そして、調整が終わるとサービスが出来るのはこれで最後。
あとはドライバーに託して結果を見守ることになります。

冷たい雨が降りしきる会場はかなりの寒さ。
歴戦のオートバックス様はさすがの機転でストーブまで準備しており、
端っこでストーブにあたらせていただきながらSS速報を確認しておりました。

この日の競技は、ほぼお昼までに終了するため、
大会の終了をあっという間に感じていきます。

SS14までが終わると300メートルという
短いコースのギャラリーステージ2本でいよいよ競技も終了。

ここまでのタイムは1:08:28.0
TOPTIMEは順位が変動してCUSCO ADVAN BRZ様が1:04:49.1でトップ!

その差は約3分39秒。このタイム差を埋めることはもはや不可能ですが、
そう、目指せ完走です。


-Day 2ラスト 衝撃の展開-
さて、雨が降りしきるギャラリーステージに移動して、いよいよ最後のSS!
雨でナーバスになった路面と細くくねったジムカーナのようなコースで最終結果が競われます。

スタートと同時に元気よく出て行った諏訪姫ハチロク、コーナーをクリアしてU字溝で遮られた
カメラの目の前に・・・!っと、あー!wwww


コースを外側にオーバーしてU字に真正面方突き刺さりました。ヒエー!
幸いマシンには影響がなかったのでそのまま続行!
これもラリーだ!と謎の感動を受けながら応援を続けますが、次のコーナーでハーフスピン。
山岸選手、動揺しております笑

ゴールを切ったドライバー二人を励まし、次のレースへ糸を切らないように
小泉監督が「大丈夫!次もいってこい!」と激励の言葉を贈ります。
我々スタッフも思いは一つ。走るための車ですから最後まで勇ましく走って欲しい!
気持ちを代弁しながら優しく伝えてくださる監督に感謝でした。


すべてのレースが終わり、最終結果が開示。
諏訪姫PLUMレーシングYH86の最終タイムは1:09:54.4
TOPTIMEはCUSCO ADVAN BRZ様の1:05:57.3

その差は約3分57秒。大きな差がついてしまいましたが、
今後の大会で少しずつ終了のタイム差を縮めることが出来れば!と目標をいただきました!

-初の表彰式へ-

少々ワイルドになって帰ってきた諏訪姫ハチロクと両選手。
そこに当チームへタイヤのご提供を頂いているヨコハマタイヤ様より、
「入賞おめでとうございます。キャップお渡ししますね」とのお声がけをいただきました。

チームが入賞するとこの月桂樹のはいったキャップを頂き、
表彰の際にはこのキャップを誇らしくかぶるのが選手の憧れのワンシーン。

トップ2チームとは大きな差がありましたが、初参戦で無事完走し3位入賞は
とてもうれしい結果となりました。

今後の課題も多く見つかる第一回大会でしたが、
大会運営事務局の方々、
ARTAオートバックスラリーチームの方々、
パーツを提供してくださったメーカの方々、
費用を提供してくださった企業スポンサー、個人スポンサーの皆様。
監督の小泉さん、助監督の日比野さん、そしてドライバーの山岸さんにコ・ドライバーの渡邉さん

様々な方の協力を頂いてようやくスタートラインにたつことが出来ました。
皆様のご協力、心よりに感謝申し上げます。

まだまだ始まったばかりのチームですが、皆様の期待に添えるよう
しっかりと成長していかなければと感じました。

無知故に、知らず知らずに関係者の皆様にご迷惑をおかけしてしまった場面もあるかと思います。
今後は運営方法をもっと勉強し若輩ながら大会を盛り上げるお役に立てるようがんばって参ります!



ドライバー 山岸 健からのメッセージ

◎初参戦で感じた事。
初の全日本ということで、前日までは緊張していたのですが、チームの支えがあったので、
余計な緊張は無く走りに集中出来ました。
今まで参加してきたTRDラリーでは、知り合いも多く和気あいあいとした雰囲気で、
みんな楽しんでラリーをしていたのですが、
全日本ラリーではどこのチームも緊張感があり、全日本にかける本気さを感じました。

◎今回のコースで印象的だったこと
SSS15シーサイドのダートインの所が印象的です。そこまで大きなミスも無く走ってきたのですが、
ギャラリーの前で思いっきりコースアウトし、車をぶつけてしまいました。

ギャラリーコーナーにプラム社長(諏訪姫の父)がいたので、
そっちに諏訪姫が行きたかったのでしょうね(笑)

◎次回への意気込み
今回は無事に完走でき、さらに3位入賞という結果まで残すことが出来たのは大満足です。
しかし、まだまだドライバーや車に課題は多く、上位チームとの差は大きいです。
今回大会から、得たモノは多く、次は上位チームとの差をもっと縮めていけると思います
。 すぐに頂点に立つことは出来ませんが、必ず上を狙っていけるチームになりますので
これからも、プラムレーシングの応援よろしくお願いします。



コ・ドライバー 渡邉晴子からのメッセージ

◎初参戦で感じたこと
すごく緊張しました!夢の全日本ラリー、まわりは憧れの全日本選手、
嬉しい反面不安も大きかったです。
SS16フィニッシュして、サービスパークに戻った時、本当にほっとしました。
「おかえり」「おめでとう」という言葉がすごく嬉しかったです。

1週間前に開催された諏訪モーターフェスティバルでも感じましたが、
諏訪姫の持つパワーを強く感じました。セレモニアルスタートにはじまって、
サービスパークでもリエゾンでも、たくさんの方に応援していただきました。
道行く子供たちが一生懸命手を振ってくれたり、リエゾン中に「諏訪姫応援してるよ!がんばって!」
と声をかけてくださる方がいたり。「可愛い車だね、諏訪から来たの?」と諏訪にも関心をもってくださる方もいて、嬉しく感じました。

◎印象的だったコース
・「黒木平」L3 30くだり70 R2ロング30」
左コーナーの後がクレストになっていて、先が見えない状態で、
どんどん加速していく感覚に興奮しました。
のぼりからくだりにかわった瞬間、ふわりと体が浮く感覚がして、次のコーナーを読みあげながら、
心の中で「かっこいいー!」って叫んでいました。

・「シーサイドステージ」
昨年、ギャラリーとして、このシーサイドステージの観戦にきていました。
その時には1年後エントリーできるなんて夢にも思っていなくて、
そういった面でも印象に残っているコースです。

◎次回への意気込み
次戦モントレーでは戸塚選手と走ります。初めて組むコンビなので、息のあった走りができるように、しっかりと準備をして臨みたいと思います。
また、今回のツールド九州では、2人とも全日本ラリー初挑戦で、戸惑うことも多く、
一緒に悩んで、助け合いながら、ゴールにたどり着きました。
次戦はドライバーには走ることだけを考えてもらえるよう、今回の経験を生かし、
「しっかり者コドライバー」目指して頑張ります!

以上、第一戦のレポートでした!
大会中の写真はこちらにアップロードされています。
ぜひぜひチェックしてみてくださいね!

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